任意売却後も基本的には残債が残ります。
任意売却しても借金は残る現実・・・
住宅ローンが払えなくなり、「任意売却」や「競売」という形で処理されたとしても、売却後に残ったローン残債(借金)は帳消しにはなりません。
この点を理解していない、あるいは説明しない、なんちゃってな「任意売却の専門家」も少なくありませんが、任意売却後の生活や支払い計画こそが、人生再建の鍵を握ります。
住宅を手放したからといって、それで終わりではないのです。
ここでは、一番気になる、任意売却後の残債の実情について説明します。
任意売却後の残債はどうなるのか?2つの選択肢
- 自己破産をして借金をゼロにする 最も確実に残債を消す手段が「自己破産」です。裁判所を通して法的に借金を帳消しにする制度であり、5〜10年で信用情報も回復します。
- 債権者と話し合い、月々の返済を続ける
ただし、士業や一部の職種では、自己破産が制限される場合もあり、誰もが選べるけれども、制限がある方法と言えます。
私が関わってきた案件では、月々1万円〜2万円での返済が多いです。
- 残債については無担保ローン扱いになります。
- 公正証書などで条件を明文化することもある
例えば、残債500万円に対し月1万円で返済した場合、完済まで41年以上かかる計算になります。
実際にはこの41年の間に「債権譲渡」というチャンスが訪れることもあるのです。
「債権譲渡」とは、債権(借金の請求権)が別の会社に移ることです。
この譲渡先が新しい「サービサー(債権回収会社)」となり、条件次第では大幅な債務減額や一括返済での和解提案がなされるケースがあります。
実際にあったV字回復のストーリー
ケーススタディ:新居浜市 M氏の任意売却後の逆転劇- 離婚後に任意売却を実行
- 職業柄自己破産はしなかった
- 残債5,000万円
という状況でした。
月々1万円を7年間返済(合計約84万円)していたある日、
「債権譲渡により、〇〇債権回収(サービサー)が窓口になります」
という連絡が入りました。
そしてサービサーからの提案

今なら、200万円の一括支払いで、残債をすべて帳消しにできます
交渉の末、100万円での和解が成立。身内の支援を得て一括返済し、M氏は「完済証明書」を受け取りました。
その後、M氏は新しい家・車・再婚相手と共に新たな人生をスタートさせました。
- 任意売却後に残る残債は「人生再建のチャンス」でもある
- 任意売却はゴールではなくスタート。
ポイントは以下の通り:
項目 | 内容 |
---|---|
残債の性質 | 無担保ローン扱い |
支払い方法 | 月々の分割 or 一括での和解提案 |
債権譲渡 | サービサーに移ることがある |
和解の可能性 | 交渉により減額・帳消しのチャンス |
信用情報の回復 | 完済 or 自己破産から数年で復権可能 |
任意売却後の残債について まとめ
プロに相談しながら最善の選択を!任意売却後の残債対応には、冷静な判断と専門的な知識が必要です。
自己破産を選ぶべきか、返済を続けるべきか――これは個人の状況によって正解が変わります。
「自己破産は避けたい」
「できる範囲で返済を続けたい」
「将来的に住宅ローンを再び組みたい」
など、希望に応じた戦略設計が求められます。
ぜひ、任意売却の経験豊富な専門家である弊社に相談し、人生の再スタートに向けたベストな選択を見つけてください。
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