一括査定で結果が出ていますか?

1棟マンションの物件収集の電話・FAXと、一括査定サイトの加盟の営業電話・FAXは、日本全国の不動産業者に対して毎日のように行われています。

正義の味方正義の味方

うっとおしい

と思っている担当者の方も多いのではないでしょうか?

しかし現実的には、不動産の売却査定についての依頼は7割以上がこういった一括査定サイトからである事も事実です。

競合にさらされ、尚且つ査定価格だけが上がっていき、結果的に”高い価格を言ったもの勝ち”の様な状況が多く見られます。

広告宣伝の中でも集客ルートの重要なシェアを誇っている為、できればどこかしらに加盟しておき、競合の中で勝ち抜き、”売り元の業者になりたい”というのが、本音ではないでしょうか?

そして、玉石混合・・・下手をすると石だけの状況を改善し、一人勝ち出来るようにしたい・・・というのが理想でしょう。

これまでは不動産の一括査定についてユーザー目線での記事しか書いていませんでしたので、不動産業者としての査定サイトに対する有効な利用法を考えてみたいと思います。

一括査定サイトは数字上は優れた集客ツールである

先ほども述べましたが、現在の売却査定依頼の7割以上が、どこかしらの一括査定サイトからです。

一括査定サイトに加盟するのが嫌であれば、自社のホームページでの集客となってしまいます。

ただ、この自社のホームページで・・・という行為は、かなりの大手でなければ現実的には無理というか、費用効果が薄い代物になってしまいます。

なぜか?

グーグル様で「不動産査定」で検索を掛けて頂ければわかりますが、



このような形で、上位が形成されています。

1位の住友販売さんは自社ですが、かなりの歴史と資本投下があります。

その他が、一括査定サイトを広告するアフィリエイター達のサイトと、4位の RE-Guide不動産一括査定などの一括査定サイトです。

これはキーワードを変えてもほぼ同じ症状で、下手するとアフィリエイター達の広告サイトだけのケースもあるくらいです。

そうなんです。

今更自社サイトで査定件数を増やしていくのは、PPC広告を打つなどしてかなりの資本投下を行うか、SEO対策の専門部署及び担当者を設置して、数年の時間をかけるかのどちらかの選択ししか考えにくいのです。

その間には一括査定サイトも進化をしますので、結果的には一括査定サイトを上手く利用するのが正解だと考えます。

仮にヤフーが本気になって一括査定を行えば、我々不動産業者はヤフーの下請けと化すでしょう。

実際にヤフーはなぜだか販売の形から入って、大成功とはいっていないようですが、ヤフーの広告に物件が掲載されることで恩恵を受けている不動産業者が多い事は周知の事実です。

つまり半ば下請けの形になりつつあるんですね。

逆らっても勝ち目はありませんので、不動産テックの活用とインターネットでの集客については広告のプロたちのツールを利用するのが正しいのです。

一括査定サイトは優れた集客ツールである

事は紛れもない事実なですし、何となく理解できると思います。

しかし、実際に加盟して査定をする側からすると、成約率が低かったり、競合が多く価格が吊り上がったりと、集客の数に対する成約率が低いという問題が存在します。

実際に私が利用した経験上、地域での登録会社が2~3社までであればそれなりに売却物件として世に送り出せますが、登録会社が増え5社も6社も査定を行ってくると、査定価格が跳ね上がってしまっていることが多々あり、正直な私としては、こちらからお断りをしなければいけないケースが増えたのも事実ですし、そもそも売る気が無いケースも存在します。

玉石混合ならぬ石だけという状況ですね。

つまり不動産業者が一括査定サイトに加盟する際には、場合によっては石だけの情報にお金を掛けなければいけなくなるのです。

上司

その石を磨いてくるのが営業の仕事だ!



と言われてしまいそうですが、長期的には当然そうなのですが、短期的に利益を上げなければいけない場合には全く向きません。

不動産業者から見た一括査定サイトの問題点

不動産業者から見た一括査定サイトの問題点を整理すると、
  1. 競合が増加して価格に無理が出る

  2. 情報価値が低い
と言えます。

競合が増加するのは、あれだけ営業をしていれば増えるのも理解できますし、後発でインターネットに力を入れだした会社には必要なので、これからも増える可能性が高いと考えます。

また、情報価値が低い事については、不動産についてのド素人が広告しているので、嘘や大げさな物が現在は多数存在していて、ユーザーに勘違いを与えてしまっていますので、その情報価値も上がってきにくい・・・下がると考えた方が良いでしょう。


では一体どうすれば、その利用価値を高めていけるのでしょうか?

これは実際に私が行った方法の一部ですが、参考になるならば・・・。

一括査定サイトを上手く活用するために取った行動

私が実際に一括査定サイトを上手く活用するために取った行動は、
  1. 一括査定サイトの選別
  2. ユーザーへの配慮
大きく言うとこの2点です。

まず一括査定サイトの選別ですが、一括査定サイトにもピンキリがあります。

当然優秀なサイト及びこれから伸びていくであろう、と予想される会社を選別します。

選別するための項目

具体的には
  1. 一括査定サイトの確認
  2. 一括査定のサイトが、不動産について総合的な情報発信をしているか?

  3. 価格だけを謳うような文句を使用していないか?
  4. という事について比較確認を行います。

    私が加盟していたサイトは登録会者数は1.2を争っていましたが、情報発信が少なく、どちらかというと「高く売れる」という事を押し出していました。

    当然石ころの数が増加し・・・。
    正義の味方正義の味方

    え、その状況でも課金するの?



    という事もあったので、ご辞退させて頂きました。

  5. 広告を行うアフィリエイター達のモラルについての制限をきちんと設けているかどうかの確認
この確認については、運営会社の基本方針に加えASPの規則や禁止事項などを調べる必要がありますので、アフィリエイトの知識が無ければ確認は難しいかもしれません。
例として

① 広告報酬を目的として、成果報酬へつながる行為を強要、嘆願する表現をする
② 広告主の意図していない方法での誘導をする
③ 広告主の名誉又は信用を毀損しかねない表現をする
④ 本サービスの内容を説明する表現、広告報酬の金額等を記載する

○価格が事実以上に高くなったり、大きく変動していることを想起させる表現
   例:「○○市の不動産価格が高騰!」「○○市の地価が大変動中!」 「〇〇市の不動産がすごい価格に!」
  
  ○値段を調べるだけで不動産会社に査定をすることが認識できない表現
   例:「相場が45秒で出てくる」「オンラインで価格がでる」「〇〇価格をチェックする」「〇〇価格・相場を調べる」  
  
  ○加盟店や特定の不動産会社を誹謗中傷する表現   
   例:「地元の不動産会社に依頼してはダメ」 
  
  ○事実と大きく乖離する内容
   例:「不動産会社に働いている人が、不動産の相場を調べるのに必ずと言っていいほど使っているサイト」 「相場より高く売れる」「高く売れます」

  ○サービス内容と異なる内容
   例:「不動産会社から営業は一切なし」「机上査定を選べば電話連絡なし」

と言った内容が書かれ、「嘘は書いてはいけません」という啓蒙がなされていることが肝心です。


ユーザーへの配慮

今までは査定書と説明のみを送っていた、メールのみを送っていた・・・等、日々の業務の中で、業務のみを淡々と行っていました。

ので、

  • 担当者のブランディングをし、PR小冊子を同封

  • よく似たケースでの事案例などを集めて小冊子にし同封

  • という事を行いました。
    上司

    そんな事やっていて当たり前!



    と聞こえてきそうですが、ユーザーが少しでもわかりやすく、失敗しない為の提案をプラスしたりする事が、最終的には物件受託への決定力の上昇につながります。

    とにかく、自分を信用してもらい、価格は安いかもしれないが、失敗しない為の根拠やDATAと実例をわかりやすく伝えるように心がけるだけで、相手の印象は変わります。

    長期的に見た時にも、思い出してもらえる確率は上昇するので、個人に合った方法をプラスすれば良いでしょう。

    営業行為の向上についてはそれぞれの向き不向きやキャラクターがあるので、頭を働かせて下さい^^

    情報価値を高める為に

    上記の2つの事で、ヒューマンな部分と、入り口の部分での質の向上が図れました。

    特に前段の一括査定サイトの選定は効果があり、「とにかく高い数字を出してくれればいい!」といった、仲介の査定にも関わらず、間違った理解でのユーザーが減りました。

    そして査定の根拠を聞いてみようという土台には十分に乗ってくるようになりました。

    上司

    で、結果どこを選んだんだ!?はよ言え!


    とツッコミが入りそうですが、ここでは具体的には明言は避けますが、右上のリンクの会社が一番親切なサイトであり、これからの集客が増加するであろうと見込めた事、が理解できたので、選択をしました。

    因みに最近企業名が少し変わった会社も、中々良いサイト運営に見えましたが、なんと昔の私の写真が未だに利用されていたので、却下しました。

    ネットの更新は大なり小なり遅れる物ですが、10年前の私が違う会社で掲載されているのは流石にマズイでしょ?


    嘘・大げさ・紛らわしい」表現が多いのは、今のところイタチごっこなので、そういった現場を全く知らない無責任なアフィリエイターが、グーグル様に早く淘汰される日を望むばかりです。

    それもそう遠くないはず!?

    不動産屋から見て信用力が高く、親切なサイト、丁寧なサイトだと思えるという事は、不動産を売る側からも利用しやすいのではないでしょうか?

    ユーザーファーストですよ?

    まあ、私の分析を正しいと思うかどうかはあなたの判断ですが、を利用するのは、不動産業者にとってもユーザーにとっても良い事なのではないでしょうか?