宅地建物取引士の法定講習は5年に一度、宅地建物取引士の免許の更新の為に義務付けられた講習です。

運転免許の更新のようなものですね。

しかしこれが案外面倒くさい。

1日6時間の講義を受講しなければならず、さらに費用(16,400円・・・地域によって多少前後するようです。)が掛かります。

そして、基本的に登録を受けた都道府県の指定場所で講習を受ける必要があります。

現在東京に住んでいるとして、免許が北海道だとすると、北海道で受講する必要があるのです。

不動産業に携わる場合、地建物取引士は不可欠な免許なので、面倒ですが、受講しなければいけません。

中には5年に一度旅行ができる・・・といった感覚の方も居られますが、大したついでの用事がなければ億劫なものかもしれません。

宅地建物取引士の資格だけ持っていて、仕事に利用されていない場合は放置しておき、必要な時に登録と更新手続きを行うのが良いでしょう。

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宅地建物取引士の法定講習の目的

宅地建物取引士の法定講習は特に試験があるわけではありません。

しかしその意義は、不動産業に携わるうえで大切な気づきを与えることにあります。

簡単にいうと

  1. 法律改定についての理解

  2. 宅地建物取引士の存在意義と意識の向上

の2点であるといえます。

毎年変わる不動産関連の法律


不動産関係の法律は毎年少しずつ変化しており、今までの認識では通用しなくなる瞬間が必ずやってきます。

その認識のずれによって、一般ユーザーに不利益を被ってはいけない為、当然ながら理解しておく必要があります。

しかしながら日々の業務に追われ、また知らないうちに改正や運用の変更が行われていることも多々あります。

そんな事にも対応できるように、5年に1度という頻度ではありますが、法定講習が行われるのです。

宅地建物取引士の存在意義と意識の向上


宅地建物取引士の存在意義は

宅地建物の取引にあたり、重要な職務を担当し、公正な不動産取引を実現する

事にあります。それを遂行するにあたって、

  • 公正誠実業務

  • 信用失墜行為の禁止

  • 知識及び能力の維持向上

  • が新たに定められています。

    ごく当たり前のことなのですが、大枠で掲げられていることなので、あまりピンと来ないと思います。

    要は不動産取引においての社会的責任を持ちなさい、という事です。

    不動産は日常生活や経済活動の基盤として重要な役割を持ち、多額に金銭の授受が行われるため、公共性や重要性を伴う。

    そのため、不動産取引全般に対する専門性が求められ、購入者などの利益を保護するために、正確な情報提供が必要である。

    難しく書きましたが、より正確に一般ユーザーに対し情報提供を行い、円滑に不動産取引を行う義務があるという事です。

    法定講習で知らなかったこと発見

    先日法定講習に行ったのですが、法定講習において、前段までの様に一般的な話に加えて、憲法や人権の話がされだしたので、ほとんどの方が眠りに誘われていました。

    そんな中普段当たり前に行われていることが、実は訴訟の対象であり、きっちりと請求が行われる事が例として挙げられました。

    こんな感じです。

    賃貸物件のオーナーAさんが不動産業者Bに、入居者のあっせんを依頼し入居者の募集をしていました。

    これって当たり前ですよね?

    広告を見てCさんという外国籍を持つ方が問い合わせをし、内覧後に入居希望の意思表示をしたそうです。

    この時Aさんは、
    下品なおばはん

    外国籍の方はお断りします



    と言ってCさんとの契約を拒否したそうです。

    不動産屋Bは、
    不動産先生2

    そんなこと言わず何とか入居させてあげてください


    とお願いはしたのですが、結果入居は拒否されたそうです。

    そしてこの理由が正当ではなく、差別に当たるとしてCさんはAさんと不動産屋Bを訴えたそうです。

    その結果は・・・Aさんは正当な理由で断ったわけではなく、完全な差別に当たるので、損害賠償。

    不動産屋Bは職務を果たそうとしたため、問題なし。

    という形になったそうです。

    この時、不動産屋Bが説得をせずにいたら、結果が変わっていたそうです。

    要は、正当な理由なく肌の色や国籍で入居の拒否はできないという事なのですが、現実社会では”外国人お断り”のケースが多々存在します。

    その場合、正当な理由を持っておけばいい。もしくは用意しておけばいい。”という風にも聞こえますが、本来はダメな事だという事を認識している人がどれだけいるでしょうか?

    くれぐれもお願いしますが、この記事を読んだ方で、これを悪用はしないでくださいね。

    正当な主張までに留めておいてください。

    でなければ、某国の方たちが一斉に訴えを起こしかねませんので。

    少し話がそれましたが、我々の認識や当たり前に行われていることでも、いざとなれば通用しない事が沢山あるという事です。

    今回の法定講習ではそのことに気づいただけでも収穫があったといえるでしょう。

    今後、こういった事例を少しずつご紹介していけるよう努めてみますね。