とある中古物件を巡っての出来事です。

ほぼ同時に3組のお客さんが購入の意思表示をされました。

この数年、こんな出来事はお目にかかっていませんでしたので、こちらもビックリするような現象でした。

この3組の内、2組については「どうしてもその物件が欲しい」という意志があり、今回はそのそれぞれのお客さんの動向について考えてみたいと思います。

あなたが「どうしてもその物件が欲しい」となった時の参考にしてください。

願い

目当ての物件が競合になった時の動き方

登場人物について

3件のお客さんについて、お客さんをそれぞれA・B・Cさんとさせて頂きます。

取り扱いをしている不動産会社は2社ですので、D社・E社とさせて頂きます。

売主さんは複数人おられました。

表面に出ている価格は1,800万円でした。

D社に対して最初にAさんは1,800万円で購入の意思表示があり、ほぼ同時にBさんから1,750万円での意思表示がありました。

当然Aさんに確定なのですが、ほぼ同時にCさんがもう一方の不動産会社E社へ1,800万円の購入の意思表示を出していたのです。

この現状に対して、通常は早い者勝ちでAさんもしくはCさんのどちらかと売買契約というのが自然なのですが、関係者全員で相談したところ、期日を決め、価格と条件面での提示をA・B・Cさんそれぞれからしてもらう事となりました。

その旨をそれぞれにお伝えし、熟慮してもらう事となりました。
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マナー違反について

それぞれにお伝えした結果、そもそも価格で安い提示をされていたBさん。

どうしても欲しかったのでしょう。

直接売主さんに連絡し、さらに値段交渉をしたうえで購入されようと、話を持ち掛けたのです。
下品なおばはん

1,800万円で不動産屋飛ばして私が購入するので何とかして!



当然ながら価格について開きがあるし、「不動産業者にまかせているから」とお断りされたのですが・・・

手数料を除けば1,800万と、直接取引をする1,735万円とで売主さんの手取りが同じになります。

「だから1,750万円でウチに譲ってくれ」という内容だったようです。

どうしてもその物件が欲しいという、心の表れがBさんの行動につながったのでしょう。

その後何度か直接連絡があったそうですが、Bさんがその物件を手にすることはありませんでした。

D社に対する信頼が無かったのか、どうしても安く手に入れたかったのか、理由は複数あるのでしょうが、違法ではありませんが、マナー違反です。

D社が経緯の説明に噓をついていたならともかく、正直に話を伝えていたので、Bさんのフライングというのが正しいでしょう。

Bさんは素直にD社へ相談し、手数料の相談も含めて精一杯の数字を提示する必要があったといえます。

Cさんの動きが見えませんので、それでも手に入れれるかどうかはわかりません。

それを理解したうえで、全員が納得いくように期日を決めたわけですから、Bさんのフライングはマナー違反以外の何物でもありません。

少しでも安く、どうしてもその物件が欲しい場合、こういった行動に出られる方も居られるかもしれません。

しかし恐らく結果はダメになる確率が高いでしょう。

スーパーで野菜を買うのではありません。

それなりの経験と知識が不可欠です。

仮に直接取引ができたとしても、のちに出てくる問題には対処しづらいですし、費用の負担も伴います。

そこには取引に対する安心と、安全が必要な方の方が多いのです。だから不動産業者の存在があるんですから。

欲しい物件が競合になったその結果

最終的には

Aさん 1,850万円

Cさん 1,850万円

という同じ価格の提示があり、条件面でAさんが購入する形となりました。

状況を説明した結果、Aさんは目いっぱいの数字を出してくれました。

D社としては何としてもAさんに購入して頂きたい、という気持ちになっています。

そこでD社は自社の手数料を目いっぱい割引き、かつ条件面でも負担をするという形をとり、「仮に同じ価格であれば絶対に負けない」という体制を取りました。

これはAさんがD社と真摯に相談をした結果であり、Aさんの思いにD社が応えた結果です。

仮にBさんがフライングせずに、真摯にD社へ相談をしていれば結果は変わったかもしれません。

Cさんについては、恐らくコンタクト不足で、目いっぱいの条件提示とはいかなかったようです。

Cさんは依頼相手をミスしたのですね。

E社がD社と同じように、「どうしてもCさんに買ってもらうんだ」という気持ちがあれば、これまた結果が変わった可能性があります。


複数の人間の意志や思惑が交差するとき、最終的には素直に正面から行くのが一番の近道なのではないでしょうか?

客観的に見てD社がBさんよりもAさんを優先しようとするのは自然ですし、Aさんの思いに応えようとする姿勢は正しいと思います。

大切なのは、不動産を売るにせよ買うにせよ、きちんと相談できる相手を見つけておくことです。

そこに信頼があれば動きも早くできますし、いざというときには目いっぱい動いてくれるはずです。

何となく参考になったでしょうか?

こういった現象は数少ないですが、あなたにも起こり得ることです。

備えあれば憂いなし!相談相手は見つけておきましょう。