特殊詐欺グループに使わせる目的でオフィスビルの一室を不正に賃貸契約したとして、不動産仲介会社の社員の男ら4人が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、東京・港区の不動産仲介会社社員・平山貴將容疑者(35)ら4人で、去年9月、特殊詐欺グループに使わせる目的で、港区の男性(82)が所有するオフィスビルの一室を不正に賃貸契約した疑いが持たれています。


特殊詐欺グループとは「オレオレ詐欺」や「振り込み詐欺」などの暴力団が関係する詐欺なのかどうなのかはわかりませんが、不動産業者がオーナーを欺いて詐欺を働くようなグループに、賃貸斡旋をすると逮捕される・・・と言う事ですね。

今回の場合は、知っている状況(悪意)で、繰り返し協力していた為、ある意味犯罪ほう助的な意味合いもあるのでしょう。
牢獄

善意と悪意で結果は異なる

民法上の善意(知らない)悪意(知っている)過失がある、この3つの場合で犯罪かどうかが別れます。

今回の事件では”100件以上の不動産の不正な賃貸契約”に関わっているので、善意や過失には当たりません。

どちらかというと、積極的に加担していると考えるのが妥当でしょう。

では、通常の法人の資格証明等の身分がわかるものを持って賃貸契約をする場合はどうでしょう?

例えば”オウム真理教”の別れの教団がありますが、あのような有名な団体でなければ、詐欺団体や暴力団の隠れ蓑であると理解するのは、現実的に難しいです。

何かの事件や事故を過去に犯していれば別ですが、通常の法人や団体の形状であれば、不動産業者がそれを知りうることは困難なのです。

そういった場合は、善意(知らない)なので、不動産業者が仲介したからといって、逮捕されることはあり得ません。

調査ミスや調査不足、知り得る立場にいた、などの過失によるものであっても、中々逮捕まではされないでしょう。

せいぜい事情聴取までです。
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民法における善意・悪意・過失は理解しよう

不動産業者であるならば、善意・悪意・過失は最低限知っておかなければいけないポイントです。

悪意の状態で犯罪行為が行われれば、疑いの目は当然向けられますし、今回のように非常に悪質な場合は詐欺行為での逮捕もあり得ますし、下手すると犯罪ほう助まで問われかねません。

こうなってくると民法ではなく、刑法の世界になりますので、不動産屋如きではどうしようもありません。

それほど不動産に関わるという事はリスクと責任があるという事なのです。

その事を認識しないまま、不動産を扱う”なんちゃって”が多いのも事実です。

重たく受け止めすぎるのも良くないですが、理解していないのはもっと悪いです。

この事件をみて、とある不動産屋と分譲地を思い出しましたが、知らないで(知らないフリで)やっている恐ろしいのが、当たり前に存在するんです。

おとり物件、サクラ物件てなんだ?騙し行為が溢れる世界ですって



こんな感じのことや、周りがやっているから悪い事だという認識が無いような事を、”なんちゃって”な不動産業者はやらかすのです。

今回の事件の不動産業者は、恐らく悪意で、最初から協力する目的で行っているので、自分が悪いことをしている認識はあったと思います。

しかし、本当に巷にあふれているのは、”なんちゃって”な、無免許運転で飲酒運転をしているような不動産業者が、「自分は間違っていない」となぜだか思い込んで行う行為なのです。

事件にはなりにくいですが、ユーザーメリットは知らない間に失われています。

いずれにせよ、また不動産屋のイメージが悪くなる事件なのは間違いないですね・・・。