宅地建物取引士の試験を読み解く為には法律用語の意味を理解しておく必要があります。

法律用語をしっかり理解しておきましょう。

債務不履行については比較的出題率が高い項目なので、その言葉の意味を理解しましょう。

債権・債務とはなんぞや?

債務⇔債権が対義語です。

債務とは”特定の人(債権者)に対して,一定の給付をしなければならないという義務”

債権とは”債務者に対して一定の行為(給付)を請求することを内容とする権利”

わかりやすく住宅ローンで説明します。

債務者=お金を借りた人・・・お金を返す義務(債務)があります。

債権者=お金を貸した人・・・お金を返してもらう権利(債権)があります。
お金で説明しましたが、金銭だけではなく、労働だったり、一定の行為の事も含みます。

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債務不履行について学びましょう。

債務不履行(さいむふりこう)とは、債務者が、正当な事由がないのに(故意又は過失によって)債務の本旨に従った給付をしないことをいう。

わかりやすく住宅ローンで説明します。

債務者とはお金を借りた人です。
債務者が債務(借金)を正当な理由なく返済しない事を住宅ローンの債務不履行と言います。

債務不履行は次の3種類に分類されます。
  1. 履行遅滞
  2. 不完全履行
  3. 不完全履行
それぞれ見ていきましょう。

履行遅滞とは?

正当な理由が無いのに契約で決められた期日に、債務者が債務の履行をしない事を履行遅滞と言います。
※支払いが遅れること等が該当します。

履行遅滞の要件は①~③の全てに該当した時に履行遅滞となります。

①履行が可能にもかかわらず履行期が過ぎた事
履行期の種類遅滞となる時期消滅時効の起算点
確定期限期限が到来した時期限が到来した時
不確定期限・停止条件期限の到来又は条件の成就を債務者が知った時期限の到来又は条件の成就した時
期限の定めが無い債権者から催告を受けたとき債権の成立時
②債務者の責に帰すべき事由(故意・過失)に基づくこと
天災地変などの不可抗力で履行できなかった場合は履行遅滞にはならない。

あくまで債務者の責任であること。
③履行しない事が違法である事
債務者が同時履行の抗弁権を主張できるときは履行遅滞にはならない。

※代金と引き換えに商品を渡す等の同時の履行が存在することを同時履行といいます。
同時に引き渡すものがある場合は、それを同時に主張できるので抗弁権がある(主張できる)ので履行遅滞にはなりません。
履行遅滞の効果とは?
債務者が履行遅滞に陥ると、債権者は損害賠償を請求できるほか、強制執行や契約の解除をすることもできます。

履行不能

履行不能とは契約成立後、建物を失火で焼失させた場合のように、債務者の責めに帰す事由で債務の履行が不可能になる事を債務不履行と言います。

履行不能の要件は2つあります。
①契約成立後に履行が不能になる事
契約締結前に目的物が滅失していた場合、契約不成立により再建・債務は発生しませんので、債務不履行の問題は生じません。

②債務者の責に帰すべき事由(故意・過失)によること
天災地変などの不可抗力によって目的物が滅失した場合は危険負担の問題となり、債務不履行には当たらない。

債務者は履行遅滞に陥った後、天災地変等の不可抗力により目的物が滅失した場合は債務不履行責任を負う。

履行不能の効果
債務者が履行不能に陥ると、債権者は損害賠償を請求できるほか、契約を解除できる。

不完全履行

不完全不履行とは債務者の債務の履行の内容が債務の本旨に従わない不完全なものであること。

債務者は一応の履行はしたが、それが条件にそぐわないもの、不完全であることを指しますが、お金で説明すると、毎月10万円支払わなければいけないところを8万円だけ払った、という状況です。
履行不能の効果
債務者が履行不能に陥ると、債権者は損害賠償を請求できるほか、契約を解除できる。

この不完全履行については不動産においてはそぐわない事項なので、宅建士の試験では気にする必要は無い。はず?