新築住宅を建てて、引き渡しを受ける前には必ず工事のチェックをしましょう。

一般の方は気づかないまま、不備のある状態で引き渡しを受けてしまうケースが少なくありません。

引渡前が工事の不備を指摘できる最後のチャンスなので、確かめたいチェックポイントについてご紹介します。

不備が見つかった場合は、施工業者の責任で修理してくれます。くれるはずです。

単に家の表面だけを見るのではなく、細部まできちんと点検することが大切です。

これから新築の引渡し予定があるという方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

建築予定との相違を探す

当初予定していた事が忘れられていることもあります。
なので、チェック時に施行図面を持参し、図面・仕様書と現場の相違点を探しましょう。

施行図面との違いを探す


素人でも分かりやすい不備は、間取り図との相違です。

さすがに無いと思われるかもしれませんが、軽微な所の寸法だったり現場で誤魔化しているのを見たことがあります。

よくあるのは、ついているはずの設備がついていなかったりすることです。

ですから、一個一個確認してください。

特に多いのが電球やコンセント、そして意外なことにカーテンレール等は忘れられがちです。

コンセントやスイッチなどは、性格がゆがんでいるかの如く斜めに取り付けられていても放置している場合もあります。

カーテンレールは他の設備より優先順位が低いのか、一番最後だからなのか意外に取りつけられていないことが多いとか。

また取りつけられてはいるけれど依頼したものと違う、ということもあります。

電球の形やコンセントの口数までしっかりと確認してください。

案外違う位置についていたり、足りなかったりします。

ドアの開閉具合や、水栓の様子等設備機器の確認


ドア等の建具の調整は簡単にできるので後回しになりがちです。

季節を通して建築していると多少の収縮が起こったりして、不具合が起こりやすいので要確認です。

給排水の確認

中には下水管が繋がっていなかった・・・3か月後に「詰まりが発生し発覚した」なんていうあり得ない事も2回ほど見ています。

しかも大手メーカーさんの建物でした。

給水関係の水漏れや、排水が間違いなく行われているか?などの確認も行いましょう。

配管のつなぎ忘れで、洗面台から水漏れがあったケースも何度か聞いています。

あり得ない事なのですが、人間様がする事なのでミスは起こり得ます。

後から分かって直してもらっても、床下で漏れていたりすると嫌ですよね?

固定された設備の強度

家の設備の中には、壁や天井に固定されたものもあります。
その強度を確認しましょう。

引っぱったらすぐに取れたり、ぐらぐらしたりするようならば強度不足です。
すぐに補強してもらわないと、使っていくうちにすぐ壊れてしまうでしょう。

ネジの締め忘れでもそういった事が起こるのですから。

床の水平度の確認

「家」というのは建てた後に必ず少し沈みます。

家はかなりの重さがありますから、全く沈まない家というのはありません。

その際水平に沈むように業者は工事をするのです。

しかし工事業者の技術が低かったり、土台がうまく作れていなかったりする場合は、床が傾くことがあります。

床の傾きは水平器という器具で測れます。100均に行くと水平器や垂直を測るための道具が売っていますので、水平器を当ててみるといいと思います。

なお、浴室の床だけは、もともと排水口に向かって傾斜するように造られているので水平でなくても問題はありません。

床が傾いているのは明らかに欠陥住宅です。

時間がたつにつれて歪(ゆが)みは大きくなり、やがて建物全体に影響が出てくるでしょう。

また壁が垂直になっているかどうかも調査してみるとよいと思います。

壁については案外ゆがんだり、傾いたりしている場合がありますよ?

ちなみにビー玉は多少転がります。本当の丸い球だと必ず転がります。新築の家でもです。

転がらない家は無いのではないでしょうか?なので、球体でのチェックは転がる勢いで確認です。
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外壁やクロス、建具等のつなぎ目を確認しよう

これは私が出来のいい工事だったり、職人さんだったりを判断する上で必ず確認をするところです。

見た目に分かりやすいので参考にして下さい。

外壁だとつなぎ目にコーキングが埋め込まれていると思います。これは雨水の侵入を防ぐためのつなぎなのですが、この部分が15mm以上の幅だと基準外です。その幅が広くなれば広くなる程水の侵入口は広がるのですから。

その内側でさらに防水はされていますが、当然劣化が早くなります。

また、外壁材の施工にもそれぞれ会社の基準があると思います。

こういう時は切れ目を下側に持ってくるとか、○cm以下の幅になる場合はコーキングで処理するとか。

つなぎ目が年月が経つにつれて目立ってきます。窓枠の横に耳が出ているようなのは見ていると可哀想な施工もあります。

クロスやフローリングなんかもつなぎ目の処理である程度判断できます。

最近は見切り材などで施工するケースが多いですが、この場合は見た目は解りませんし、問題ないと思います。下手くそなのを一律綺麗に見せる為の物なので。

見切り材が無い場合は床と廻縁との間に隙間が出来ていたりして、ごみがたまる原因になりますし、見た目にも悪いです。

何度か見かけたことがあるのは、窓枠とフローリングの間に隙間が1cm程空いていた現場です。

恐らく両方からフローリングを中央に向けて施工し、しわ寄せがそこにいったのであろうと解る施工でした。

え、マジで?と思ったのを覚えています。○○ハウスさんでしたが・・・

機会があればダメな施工写真なんかも載せてみます。

不具合が見つかった場合はすぐに言おう

チェックの結果、不具合が見つかった場合は、すぐに工事をやり直してもらいましょう。
恐らくすぐに改良できるものがほとんどです。

1~2週間あれば改善できるでしょう。

また、すぐ後に引っ越しの予定を組むのは避けましょう。

できれば1週間以上間をあけるとよいでしょう。先ほどの手直しの期間にもなります。

なお、大規模な不具合が見つかった場合はすぐに家を販売した住宅メーカーの担当者に連絡をして、対処法を考えてください。

それによって工期が遅れるようならば、補償が必要なこともあります。

また、不具合の箇所は必ず写真に撮り、証拠として残しましょう。万が一トラブルになった際の証拠になるのです。

さらに、普段なら見ない屋根裏や床下も確認してください。悲しいことですが、見えないところに手を抜く業者もいます。

特に断熱材が外れていたりすると光熱費に重大な影響が出るのです。

家の不備をチェックしてくれる業者に依頼をするのも一つの方法ですが、それは最終手段だと思います。

まとめ

家を建てるという事はお互いの信頼関係が無いと成り立ちません。

相手も人間なのでミスはありますが、度重なるようだとそれが不振に繋がり、小さなことでも手抜きと感じてしまうようになります。

そうなってくると本来楽しいはずの建築が全く楽しくないものになってしまいます。

うまく指摘してあげれれば、気持ちよく手直しに応じてくれるでしょうし、喧嘩腰で言えば嫌々でも手直しはしてくれるでしょう。

どこまでが許容範囲かは個人の性格の問題もあるので、線引きは難しいですが、明らかな手抜きの場合は、ガツンと言う事も必要です。

口が上手い営業マンや会社にうまくごまかされないよう、最低限のチェックは自分で行い、気になる点はどんどん質問するべきです。

納得のいく家を手にするために。