相続が発生した後に、その相続登記をせずに長年放置をしているケースがしばしばあります。

これは百害あって一利なしです。

親族同士だからこそやっておかなければいけない事

このような相続の関係図だったとします。

被相続人の不動産を相続しようとするとき、相続人がA~Dさんの4人いる状況です。

Cさんの立場から見てみる事にしましょう。
A・BさんはCさんの親の従兄弟になります。

DさんはCさんの祖父母の兄弟です。

CさんからするとA・B・Cさんは顔位は知っているが、ほぼ普段の関係が無い状況です。

こうなってくると全く相続が成り立たない可能性が高くなります。

Cさんの親や祖父母がその兄弟等と、どのような話をしていたか、もともとどのようにお金などの相続をしているのか、わからない事だらけです。

そうなってくると民法の規定通りやらざるを得なくなるのですが、やはりAさんやBさんやCさんは「こうだったから」と主張をし、お互いが譲らなくなるケースがあります。

お互いが譲らないと、何年も費用と時間をかけて裁判をしなければいけなくなります。

実務的には民法に則り、原理原則で相続するのが正解なのですが、人間の心理やお金の絡む事ですので、身内同士の方が揉めだすと手に負えません。

相続が発生したらなるべく早い段階で相続登記をしておく事が大切です。

もちろんその他の資産などについても遺産分割協議を行い、相続の手続きを行っておくことが大切です。

どうしても身内同士のことであれば、「いつでもできる」という心理が働いて、放置してしまいがちですが、自分の子供や孫の為にも、後々のもめ事の種は処理しておくことが肝心です。

職業柄遺産分割の相談に乗ることもあるのですが、不動産が絡み、相続が兄弟間だけでなくなっている場合は難しいケースがほとんどです。

お金に対する物差しは人それぞれメモリが違います。1円単位の目盛の人もいれば1,000円単位の人もいます。

その物差し同士を突き合わせると、どうしてもストレスの種になってしまうのは当たり前なのです。


かなり大雑把な話になりましたが、相続を放置すれば、今は見えないもめ事の種が自分の子孫に残っていくのです。

せっかく財産を残すなら、もめ事の無い綺麗な財産を残してあげて下さい。

正式な遺言が無ければ、民法や話し合いで遺産分割をし、自分の所で処理をする。

身内同士だからと言って絶対に放置はしない事。仲の良い関係性の所で処理をすれば問題が起こることは無いのですから。

自分は大丈夫!と思ったあなたが一番危険ですよ?